春の乾燥肌が生じる原因は?
2020.05.08
1.花粉による外部からの刺激
春はスギやヒノキなどの花粉による鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどの症状が出る時期です。
それだけではなく、花粉で肌荒れやかゆみ、乾燥してガサガサになるなど肌トラブルを引き起こします。
またお肌のバリア機能が低下していると、花粉など外部からの刺激物が体内に混入して
乾燥や肌荒れなどを引き起こしやすくなります。
このお肌のバリア機能は、間違ったスキンケアなどが原因で弱まってしまいます。
人の皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織に分かれています。
さらに表皮は4層から成り立っており、皮膚の一番外側にある層を角質層といいます。
この角質層がバリア機能の働きをしています。
角質層内は、アミノ酸などの天然保湿因子(NMF)の角質細胞で満たされています。
その角質細胞と細胞のすき間をセラミド、遊離脂肪酸やコレステロールなどの細胞間脂質が埋めています。
また角質層は表面が皮脂膜で覆われています。皮脂膜は、皮脂腺から分泌された皮脂と、
汗腺から分泌された汗が混ざりあったもので、皮膚の表面にクリームのように膜をつくります。
角質層はこの皮脂膜によって、空気中の花粉、細菌やウイルスなどの有害物質を体内に侵入しないように守っているのです。
これがお肌のバリア機能といいます。
皮脂膜は、洗顔料を使って洗顔をすると自然に流れてしまいます。
しかし皮脂膜をつくる皮脂や汗は常に分泌されているので、洗顔後しばらくすると元の状態に戻ります。
そのため皮膚は常に潤いを維持できるのです。
さらに角質層の天然保湿因子、セラミドなどの細胞間脂質は水分の蒸発を防ぎ、水分を体内に蓄える機能があります。
しかし、健やかなお肌を維持するバリア機能は、間違ったスキンケアなどで簡単に弱ってしまいます。
毎日のクレンジングや洗顔でゴシゴシこすり洗いをしたり、
洗浄力の強いものを使ってお肌に負担をかけたりすることで、
お肌の表面を覆っている必要な皮脂までも洗い落としてしまいます。
必要な皮脂が流れてしまうと、角質層が傷つきやすくなり、
その結果、乾燥肌や肌荒れなどのトラブルにつながるのです。
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